母指CM関節症

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母指CM関節症とは

親指(母指)と手首の間の小さな関節を母指CM関節といい、親指がスムーズに可動するために重要な働きをしています。母指CM関節は可動域が広く、特にものを握ったり、摘まんだりする時に負荷がかかっています。
母指CM関節症は、この関節が変形してしまったものです。加齢や使い過ぎにより、この関節部分に摩擦が生じ、腫れや変形が起きると考えられています。
発症は女性が男性より3倍ほど多く、45歳以降患者様が増えてきて75歳前後で発症のピークを迎える傾向があると言われています。

症状

瓶の蓋をあける、ドアノブを回すなどの動作で親指のつけ根が痛む、親指を開く動作にひっかかりを生じる、痛んでいた親指のつけ根部分に腫れが生じる、親指のつけ根がとび出すなどの症状があります。
しかし、かなり進行しても、痛みをあまり感じないケースなどもありますので、ひっかかりなどを感じたら、当院までご相談ください。

診断

腱鞘炎やリウマチから起こる関節炎なども同じような症状を起こしますが、親指の付け根のCM関節に腫れ、押した際に痛みが生じます。
関節の状態や亜脱臼がないかどうかを診るためX線検査を行います。

治療

症状が軽い場合は、数週間で痛みがなくなるケースもあります。
保存的治療では、関節保護用の軟性装具やテーピング、包帯などによる固定を行います。
痛みが強い場合には、消炎鎮痛剤の湿布や塗布、関節内へのステロイド注射を行います。
これらの治療で回復しない場合や、関節の変形や亜脱臼がある場合には、手術療法を検討します。CM関節を固定する関節固定術、大菱形骨の一部を切除して靱帯を再建する切除関節形成術など手術も患者様の状態に合わせて選択します。

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